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AIAIグループ Research Memo(7):AIAI NURSERYは開設後3~4年目から収益化
配信日時:2022/07/07 15:27
配信元:FISCO
■事業概要
5. 収益特性
認可保育AIAI NURSERYの収益特性として、新規施設開設時は初期費用や採用費用などの立ち上げ費用が先行する一方で、開設後数年間は高年齢クラス(3歳~5歳)が定員を満たさないため、低在籍数・低在籍率で赤字となる傾向にある。しかし開設後の年数の経過とともに低年齢クラス(0歳~2歳)の児童が進級を重ねることにより、高年齢クラス(3歳~5歳)の在籍数が増加し、在籍率も上昇して売上高、売上総利益も増加する。一般的には、開設後3~4年目以降になると在籍数増加・在籍率上昇によって収益化(黒字化)すると言われている。
なお四半期別に見ると、認可保育園は4月1日オープンが原則のため、オープン前後の1-3月期及び4-6月期に新規施設開設関連費用が増加して経費率が上昇するが、その後7-9月期及び10-12月期にかけては受入児童数の増加や在籍率の上昇に伴って経費率が低下する傾向がある。また、各自治体からの設備補助金収入については、収入額の増減や計上時期のズレなどで収益変動要因となることがある。
AIAIグループ<6557>はこれまで、収益基盤構築に向けて積極開設を推進してきたため戦略的に費用が先行して営業赤字が継続しているが、今後は新規開園ペースが落ち着いてくるとともに既存施設の収益化が進展し、収益化した既存施設の比率が上昇して、全体として安定的な利益を確保する見込みとしている。なお開園準備費について、従来は売上原価に計上していたが、費用負担の実態を明確にして損益区分をより適正にするため、2022年3月期から営業外費用に計上する方法に変更した。
また、多機能型施設AIAI PLUSの収益特性としては、認可保育園と同じ建物で運営できるケースもあり、認可保育AIAI NURSERYに比べて投資額を抑えられるという特徴がある。認可保育AIAI NURSERYとの併設によるシナジー効果で、集客力や採用力の強化、戦略的な人員配置などにつながるメリットもある。さらに、認可保育園は4月1日オープンを原則とするが、多機能型施設はオープン時期を自由に設定できるという柔軟性もある。なお2022年3月期末時点の施設数は12施設である。全施設合計の平均稼働率は新規施設開設時に大きく低下するが、既存施設の稼働率は高水準となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SI>
5. 収益特性
認可保育AIAI NURSERYの収益特性として、新規施設開設時は初期費用や採用費用などの立ち上げ費用が先行する一方で、開設後数年間は高年齢クラス(3歳~5歳)が定員を満たさないため、低在籍数・低在籍率で赤字となる傾向にある。しかし開設後の年数の経過とともに低年齢クラス(0歳~2歳)の児童が進級を重ねることにより、高年齢クラス(3歳~5歳)の在籍数が増加し、在籍率も上昇して売上高、売上総利益も増加する。一般的には、開設後3~4年目以降になると在籍数増加・在籍率上昇によって収益化(黒字化)すると言われている。
なお四半期別に見ると、認可保育園は4月1日オープンが原則のため、オープン前後の1-3月期及び4-6月期に新規施設開設関連費用が増加して経費率が上昇するが、その後7-9月期及び10-12月期にかけては受入児童数の増加や在籍率の上昇に伴って経費率が低下する傾向がある。また、各自治体からの設備補助金収入については、収入額の増減や計上時期のズレなどで収益変動要因となることがある。
AIAIグループ<6557>はこれまで、収益基盤構築に向けて積極開設を推進してきたため戦略的に費用が先行して営業赤字が継続しているが、今後は新規開園ペースが落ち着いてくるとともに既存施設の収益化が進展し、収益化した既存施設の比率が上昇して、全体として安定的な利益を確保する見込みとしている。なお開園準備費について、従来は売上原価に計上していたが、費用負担の実態を明確にして損益区分をより適正にするため、2022年3月期から営業外費用に計上する方法に変更した。
また、多機能型施設AIAI PLUSの収益特性としては、認可保育園と同じ建物で運営できるケースもあり、認可保育AIAI NURSERYに比べて投資額を抑えられるという特徴がある。認可保育AIAI NURSERYとの併設によるシナジー効果で、集客力や採用力の強化、戦略的な人員配置などにつながるメリットもある。さらに、認可保育園は4月1日オープンを原則とするが、多機能型施設はオープン時期を自由に設定できるという柔軟性もある。なお2022年3月期末時点の施設数は12施設である。全施設合計の平均稼働率は新規施設開設時に大きく低下するが、既存施設の稼働率は高水準となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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