米ケロッグのシリアル訴訟、英裁判所が却下　「高糖分」分類巡り

［ロンドン　４日　ロイター］ - 英政府が高脂肪、高糖分に分類する食品の販売促進規制を１０月に導入するのを控え、英裁判所が４日、米食品大手ケロッグの同分類への異議申し立てを退けた。

英政府は子どもの肥満対策の一環として、スーパーマーケットやオンラインでこうした食品の目立つ陳列や宣伝を制限する規則を予定。ケロッグは一部のシリアル商品が高糖分食品として対象にされることについて、シリアルはほぼ必ず牛乳と一緒に摂取されるため、食事としての実質的な栄養基準は変わると主張し、政府の栄養価算定方法は間違っているとして今年４月に提訴していた。

ケロッグの広報担当者は裁判所に主張が認められなかったことについて、「失望しているが、決定を尊重し上訴はしない」と表明。ただ、政府がこうした規則を議会での適切な審議なく導入するやり方を引き続き懸念しているとも述べた。