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ODK Research Memo(1):『UCARO(R)』をハブとするデータプラットフォーマーとして新成長ステージへ
配信日時:2022/07/04 15:01
配信元:FISCO
■要約
1. 会社概要
ODKソリューションズ<3839>は、機密性の高い大量のデータ処理(システム運用)に強みを持つ独立系のIT企業である。システム運用を主体とする長期的・安定的なビジネスモデルを特徴としている。主力サービスは、大学入試業務をはじめとする教育関連サービスと、証券会社等のバックオフィス業務をサポートする金融関連サービスである。日本初の大学横断型受験ポータルサイト『UCARO(R)(ウカロ)』を中心にデータのプラットフォーマーとしてのポジションを確立すべく、新たなサービスの創出を推進するとともに、第3の成長ドライバーと位置付ける医療関連やカスタマーサクセス・カスタマーサポート関連を強化している。
2. 業績動向
2022年3月期の連結業績は、売上高が前期比1.6%増の5,500百万円、営業利益が同34.8%減の436百万円、経常利益が同26.8%減の509百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同59.1%減の194百万円となった。2021年9月に子会社化した(株)ECSの売上が6ヶ月分寄与したこと等により増収となったものの、教育業務で入試制度変更に伴うシステム改定需要が例年に比べて少なかったことを主因に、単体ベースの売上高は伸び悩んだ。利益面では、市況影響に伴う退職給付費用の増加、成長に向けた人員増加に伴う人件費の増加、取引深耕や新規受託に向けた要員費用の増加、M&A関連費用の増加などにより、減益となった。
2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比16.3%増の6,400百万円、営業利益が同30.6%増の570百万円、経常利益が同17.9%増の600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同75.1%増の340百万円と、2ケタ増収増益を見込んでいる。主力の教育業務や証券・ほふり業務で受託増加による伸長が予想されるほか、ECSの通期連結も寄与する見込みだ。また、一般業務では『pottos(R)』の拡販を推進する。利益面では、成長に向けた先行投資により人件費や営業費用などが増加するが、増収効果や生産性向上効果などで吸収する見込み。弊社では、前期に減少した教育業務における入試制度変更に伴うシステム改定需要が回復することも勘案して、会社予想に上振れ余地があると考えている。
3. 成長戦略
中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期、毎年度改定するローリング方式)では、業績目標として、最終年度である2025年3月期に売上高9,000百万円、経常利益800百万円を掲げ、年10円の安定配当を堅持する方針だ。同社は証券金融グループ主体の事業モデルから脱却し、教育関連サービスを主力とする独立系IT企業として業容を拡大している。今後はM&Aやアライアンスも積極的に活用し、データプラットフォーマーとしてのグループ成長を目指す方針だ。安定収益基盤の『UCARO(R)』をハブとする新プロダクト・サービスの創出(『cataro』)やカスタマーサクセス関連サービス(『pottos(R)』や『collabble』)も本格化していることから、弊社では新たな成長ステージを迎えたと評価している。
■Key Points
・機密性の高い大量データ処理に強みを持つIT企業
・2023年3月期は主力業務の伸長により、2ケタ増収増益予想
・『UCARO(R)』をハブとするデータプラットフォーマーとして、新たな成長ステージへ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<YM>
1. 会社概要
ODKソリューションズ<3839>は、機密性の高い大量のデータ処理(システム運用)に強みを持つ独立系のIT企業である。システム運用を主体とする長期的・安定的なビジネスモデルを特徴としている。主力サービスは、大学入試業務をはじめとする教育関連サービスと、証券会社等のバックオフィス業務をサポートする金融関連サービスである。日本初の大学横断型受験ポータルサイト『UCARO(R)(ウカロ)』を中心にデータのプラットフォーマーとしてのポジションを確立すべく、新たなサービスの創出を推進するとともに、第3の成長ドライバーと位置付ける医療関連やカスタマーサクセス・カスタマーサポート関連を強化している。
2. 業績動向
2022年3月期の連結業績は、売上高が前期比1.6%増の5,500百万円、営業利益が同34.8%減の436百万円、経常利益が同26.8%減の509百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同59.1%減の194百万円となった。2021年9月に子会社化した(株)ECSの売上が6ヶ月分寄与したこと等により増収となったものの、教育業務で入試制度変更に伴うシステム改定需要が例年に比べて少なかったことを主因に、単体ベースの売上高は伸び悩んだ。利益面では、市況影響に伴う退職給付費用の増加、成長に向けた人員増加に伴う人件費の増加、取引深耕や新規受託に向けた要員費用の増加、M&A関連費用の増加などにより、減益となった。
2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比16.3%増の6,400百万円、営業利益が同30.6%増の570百万円、経常利益が同17.9%増の600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同75.1%増の340百万円と、2ケタ増収増益を見込んでいる。主力の教育業務や証券・ほふり業務で受託増加による伸長が予想されるほか、ECSの通期連結も寄与する見込みだ。また、一般業務では『pottos(R)』の拡販を推進する。利益面では、成長に向けた先行投資により人件費や営業費用などが増加するが、増収効果や生産性向上効果などで吸収する見込み。弊社では、前期に減少した教育業務における入試制度変更に伴うシステム改定需要が回復することも勘案して、会社予想に上振れ余地があると考えている。
3. 成長戦略
中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期、毎年度改定するローリング方式)では、業績目標として、最終年度である2025年3月期に売上高9,000百万円、経常利益800百万円を掲げ、年10円の安定配当を堅持する方針だ。同社は証券金融グループ主体の事業モデルから脱却し、教育関連サービスを主力とする独立系IT企業として業容を拡大している。今後はM&Aやアライアンスも積極的に活用し、データプラットフォーマーとしてのグループ成長を目指す方針だ。安定収益基盤の『UCARO(R)』をハブとする新プロダクト・サービスの創出(『cataro』)やカスタマーサクセス関連サービス(『pottos(R)』や『collabble』)も本格化していることから、弊社では新たな成長ステージを迎えたと評価している。
■Key Points
・機密性の高い大量データ処理に強みを持つIT企業
・2023年3月期は主力業務の伸長により、2ケタ増収増益予想
・『UCARO(R)』をハブとするデータプラットフォーマーとして、新たな成長ステージへ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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