２４日の株式相場見通し＝反落、欧米株全面安で利益確定売り誘発

　２４日の東京株式市場は、主力株をはじめ広範囲に利益確定の売りが出て日経平均株価は８日ぶりに反落する可能性が高い。前日の欧州株市場がほぼ全面安に売られたほか、米国株市場でもこれまでの急騰の反動でＮＹダウが４５０ドル近い下げをみせるなど軟調だった。原油価格が再び大きく上昇し、インフレ警戒感から消費関連株などに対する売り圧力が強まった。これを受けて東京市場もいったん下値を試す地合いとなることは避けられない。日経平均は前日まで７日続伸し、この間に２８００円以上も水準を切り上げており、目先スピード警戒感は強く、保有株のポジションを引き下げる動きが見込まれる。外国為替市場で１ドル＝１２１円台の円安局面にあるが、円安と相まって原油市況の高騰などコモディティ価格の上昇が輸入コストを引き上げることで、企業業績に与える影響も意識されやすい。ハイテクセクターのグロース株などには買い手控えムードが広がりそうだ。 　２３日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比４４８ドル９６セント安の３万４３５８ドル５０セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同１８６．２１３ポイント安の１万３９２２．６０４だった。 　日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨（１月１７～１８日開催分）、２月の全国スーパー売上高、２月の全国百貨店売上高など。海外ではフィリピン中銀、スイス中銀、ノルウェー中銀、南アフリカ中銀、メキシコ中銀が政策金利を発表。また、３月の仏購買担当者景気指数（ＰＭＩ）、３月の独ＰＭＩ、３月のユーロ圏ＰＭＩ、３月の英ＰＭＩ、３月米製造業ＰＭＩ（いずれも速報値）、２月の米耐久財受注額など。 出所：MINKABU PRESS

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