ロシアルーブル最安値、債券・株式も売られる　ウクライナ侵攻で

［モスクワ　２４日　ロイター］ - ロシアルーブルは２４日、対ドルと対ユーロで最安値に下落した。ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を命じたことを受けて、極めて不安定な取引となっている。

０７２０ＧＭＴ（日本時間午後４時２０分）現在、ルーブルは対ドルで８％安の８７．５５ルーブル。一時最安値の８９．６０ルーブルまで下げた。

対ユーロでは６．３％安の９７．５１ルーブル。一時９９．９９ルーブルまで下落した。

モスクワ取引所を運営するＭＯＥＸグループは０４００ＧＭＴ（同午後１時）の取引開始直後に売買を一時停止。０７００ＧＭＴ（同午後４時）に取引を再開した。

ロシアの債券、株式も売られている。

ＢＣＳグローバル・マーケッツはリポートで「さらに深刻で広範な制裁のリスクが浮上している。多少パニック的な売りや法令順守に基づく売りが出ている可能性がある」と述べた。

株式市場ではドル建てのＲＴＳ指数が２６％急落し、２０２０年初め以来の安値。ルーブル建てのＭＯＥＸロシア指数も２２％下落している。

ロシアの１０年国債（ＯＦＺ）利回りは１０．９３％と、２０１６年初め以来の水準に上昇している。

最大手行のズベルバンクは、顧客の資金・資産・利益を守るため、あらゆるシナリオを想定していると表明。

ロシア中央銀行は、為替市場で介入を開始し、銀行部門に追加の流動性を供給する方針を示した。