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米緩和解除、3月開始は適切 その後は指標次第=SF連銀総裁

配信日時:2022/02/24 06:28 配信元:REUTERS

[23日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は23日、米経済および労働情勢が堅調に推移する一方、インフレ率は過度に高水準にあるとし、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和解除を開始することは「適切」という見解を示した。

初回の利上げ以降は「将来の金利とバランスシートの調整のペースと規模は経済動向と指標次第」と強調。新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)からエンデミック(一定地域で普段から継続的に発生する状態)への移行に加え、混乱するサプライチェーンや労働力人口の回復ペースなどに注目するとし、「これら全ての進展を注視し、指標に適切な政策の道筋を決定させる」と述べた。

また、FRBのコミュニケーション能力や政策を巡る透明性がインフレ期待の抑制につながり、過去に実施されたような積極的な行動の必要性を低下させていると指摘。「透明性の向上や目標達成に向けた強いコミットメントによって高インフレや高水準の失業率が永久に続くことはないという安心感を米国民に与えている」と述べた。

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