独ＶＷ、半導体不足は下期に改善見通し＝ＣＥＯ

［ベルリン　１６日　ロイター］ - 独自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）のヘルベルト・ディース最高経営責任者（ＣＥＯ）は１６日、年内は半導体不足の打撃が続くものの、下半期には増産が可能になるとの見通しを示した。

ディースＣＥＯは講演で、「供給環境は改善しているが、２２年も販売可能な自動車を全て生産できないだろう。しかし、特に下半期は一段の増産の機会があるとみている」と述べた。

ＶＷは２月初め、半導体不足によりウォルフスブルクの一部生産ラインで夜間シフトを削減すると発表した。

ディースＣＥＯは、中期的な設備稼働調整も必要になるとする一方、現時点で大きな問題は半導体供給のみと指摘。２２年分の高級車ブランドはトップモデルが完売しているほか、トラック部門の受注も十分確保できていると述べた。