ＡＢＮアムロ、自社株買い発表　第4四半期は増益

［アムステルダム　９日　ロイター］ - オランダの銀行ＡＢＮアムロは９日、５億ユーロ（５億７１００万ドル）の自社株買いを実施すると表明した。

同時に発表した第４・四半期決算は純利益が５億５２００万ユーロと、市場予想を上回った。景気回復と本社の売却が寄与した。

中核自己資本比率は１２月末時点で１６．３％と、依然として非常に高い水準だった。６月までに完了予定の自社株買いの影響を考慮に入れている。

ロックダウン（都市封鎖）の緩和で顧客の財務状態が改善。金利収入が予想ほど落ち込まなかった。低金利を背景に純金利収入は前年同期から１％減少。通年では１１％減少した。

アムステルダム南部の本社の売却とリースバックで２億４５００万ユーロの利益を計上したことも大きく寄与した。

同社がまとめた純利益のアナリスト予想は４億５１００万ユーロ。前年同期の実績は５４００万ユーロだった。