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午前の日経平均116円高、自律反発を期待した買いが支援
配信日時:2022/02/08 11:56
配信元:REUTERS
[東京 8日 ロイター] - 8日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比116円59銭高の2万7365円46銭と反発した。米金融引き締めへの警戒感は引き続きくすぶるものの、日本株は割安感が意識され、自律反発を期待した買いが相場を支援した。決算などを手掛かりとする個別物色も活発だった。
日経平均は小高く寄り付いた後も徐々に上値を伸ばし、一時、前営業日比212円46銭高の2万7461円33銭を付けた。ただ、日本株にとって明確な好材料が出たとはみられていない。前引けにかけては戻り売りに上値を抑えられ、やや息切れした。
今週後半に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており「基本は様子見」(国内証券)とされた一方、日経平均のPER(株価収益率)が前日時点で13.04倍に低下しており、割安感も意識されたという。
市場では、米株が1月の下落局面から持ち直す中で、日本株はこれまで上値の重い動きだったこともあり「米金利の上昇やグロース株の叩き売りが一服し、戻りを試すような動きになった」(ミョウジョウ・アセット・マネジメント菊池真代表取締役)との見方が出ていた。
TOPIXは0.52%高の1936.03ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4891億8700万円だった。東証33業種では、水産・農林業、海運業、空運業など24業種が上昇した一方、下落はパルプ・紙、その他金融業、繊維業など9業種だった。
決算を手掛かりにした物色もみられ、ダイキン工業やタカラトミーがしっかりとなった。主力株ではトヨタ自動車が堅調だった。一方、任天堂やソニーグループはさえなかった。
値上がりは1357銘柄(62%)、値下がりは722銘柄(33%)、変わらずは98銘柄(4%)だった。
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