寄り付き概況

日経平均は145円安でスタート、アドバンテストやキーエンスなどが下落

配信日時:2022/02/04 09:32 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27095.90;-145.41TOPIX;1916.26;-3.66


[寄り付き概況]

 4日の日経平均は145.41円安の27095.90円と続落して取引を開始した。前日3日の米国株式市場は反落。ダウ平均は518.17ドル安の35111.16ドル、ナスダックは538.73ポイント安の13878.82で取引を終了した。ソーシャル・ネット・ワーキング・プラットフォーム、フェイスブックを運営するメタ(FB)の低調な決算に加えて、オミクロンの影響を受けた1月雇用統計の悪化を警戒し、寄り付き後、下落。主要企業決算の強弱混合の結果や金利の上昇を受け投資家心理がさらに悪化し、引けにかけて下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。米金融政策を巡る不透明感や、緊張が続くウクライナ情勢、国内での新型コロナ感染拡大など懸念材料が多く、株価の重しとなったことに加え、昨日の米株式市場で主要指数が下落し、特に、ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落率が大きかったことが東京市場のハイテク株や半導体関連株などの買い手控え要因となった。

 一方、昨日の日経平均が300円近い下げとなったことから、押し目買いが入りやすく、また、米株式市場の取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コムの株価が時間外取引で上昇したことが市場の警戒感をやや和らげた。さらに、原油価格の上昇を受け、エネルギー関連株の一角に物色の矛先が向かったことに加え、外為市場で1ドル=115円00銭前後と、昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円安・ドル高に振れたことも市場の安心感となり、寄り後、日経平均は上げに転じた。今日はセイファート<9213>
がジャスダックに上場した。

 セクター別では、鉄鋼、空運業、非鉄金属、金属製品、電気機器などが値下がり率上位、鉱業、保険業、銀行業、卸売業、海運業などが値上がり率上位に並んでいる。
東証1部の売買代金上位では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ソニーG<6758>、村田製<6981>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、日本製鉄<5401>、ダイキン<6367>、丸紅<8002>、7&iHD<3382>、デンソー<6902>、JR東海<9022>などが下落。他方、INPEX<1605>、任天堂<7974>、三井住友<8316>、東京海上<8766>、武田薬<4502>、中外薬<4519>、伊藤忠<8001>、NTT<9432>、スズキ<7269>などが上昇している。 <FA>

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