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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、欧州通貨買いも米雇用統計を見極め

配信日時:2022/02/03 17:25 配信元:FISCO
3日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。欧州中銀(ECB)理事会と英中銀(BOE)金融政策委員会(MPC)がタカ派姿勢なら、欧州通貨買いがドル・円を下押し。ただ、米雇用統計にらみでドル売りは限定的となりそうだ。

前日発表された米ADP雇用統計は民間部門雇用者数がマイナスとなり、雇用情勢の悪化を嫌気したドル売りが先行。ユーロ・ドルは1.1330ドル台に浮上し、ドル・円は114円10銭台に弱含んだ。本日アジア市場で米10年債利回りの下げ渋りを受け、ドル売りは一服している。ただ、旧フェイスブックの業績悪化により時間外取引のナスダック先物の大幅安で円買いが強まり、主要通貨を押し下げる展開となった。

この後の海外市場は、主要中銀の政策決定が注目される。BOEの追加利上げはある程度織り込まれているが、引き締めを好感したポンド買いが先行。また、ECBでは足元のインフレ率の上昇で、今後の利上げが注目される。両中銀のタカ派姿勢で欧州通貨への買いが強まれば、ドル・円への下押し圧力に。また、米株安なら円買いも見込まれる。ただ、今週末の米雇用統計を見極めようと、極端なドル売りは避けられそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:55 独・1月サービス業PMI改定値(予想:52.2、速報値:52.2)
・18:00 ユーロ圏・1月サービス業PMI改定値(予想:51.2、速報値:51.2)
・18:30 英・1月サービス業PMI改定値(予想:53.3、速報値:53.3)
・19:00 ユーロ圏・12月生産者物価指数(前年比予想:+26.1%、11月:+23.7%)
・21:00 英中銀行が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)
・21:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.00%に据え置き予想)
・22:30 ラガルドECB総裁会見
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.5万件、前回:26.0万件)
・22:30 米・10-12月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+3.9%、7-9月期:-5.2%)
・23:45 米・1月サービス業PMI改定値(予想:50.9、速報値:50.9)
・24:00 米・1月ISM非製造業景況指数(予想:59.6、12月:62.3←62.0)
・24:00 米・12月製造業受注(前月比予想:-0.4%、11月:+1.6%)
・24:00 米・12月耐久財受注改定値(前月比予想:-0.9%、速報値:-0.9%)


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