サンタンデール銀第4四半期、利益が前年比8倍　引当金繰り入れで

［マドリード　２日　ロイター］ - スペインの大手銀行サンタンデールが２日発表した第４・四半期決算は、純利益が前年同期の８倍となった。

７億５０００万ユーロ（８億４５００万ドル）の新型コロナウイルス関連の引当金を繰り入れたほか、米英で業績が好調だった。

純利益は２２億８０００万ユーロで、前期比では４．６％増加した。前年同期はリストラ費用を計上していた。

２０２１年通年の利益は８１億２０００万ユーロで、前年の８７億７０００万ユーロの損失から黒字に転換した。

第４・四半期、通年とも利益はアナリスト予想と一致した。

２２年の有形株主資本利益率（ＲｏＴＥ）は１３％超とし、１２月末の１２．７３％から上昇すると予想した。

コアＴｉｅｒ１自己資本比率は９月時点の１１．８５％から１２．１２％へ改善した。

グループ全体のコスト・インカム・レシオ（経費率）を現在の４６．２％から２２年に４５％程度に引き下げることを目指すと明かした。

第４・四半期の純金利収入は前年比８．７％増の８７億２０００万ユーロとアナリストの予想の８５億１０００万ユーロを上回った。