米シトリックス非公開化、エリオットとビスタが165億ドルで買収

［３１日　ロイター］ - 米ソフトウエア企業のシトリックス・システムズは３１日、株式を非公開化すると発表した。米ヘッジファンド、エリオット・マネジメントの関連会社と米プライベートエクイティ会社ビスタ・エクイティ・パートナーズが負債を含め１６５億ドルで買収する。

シトリックスによると、同社株主は１株当たり１０４ドルを受け取る。これは同社の株式価値を約１３０億ドルと評価する水準。買収協議が最初に報じられた昨年１２月２０日の終値を２４．３％上回る一方、先週末２８日の終値は下回る。

ロイターはエリオットとビスタによる共同買収案について３０日に報じていた。

手続きは今年半ばまでに完了する見通し。両社はシトリックスをビスタ傘下のデータ分析会社ティブコソフトウエアと統合させる計画。関係筋によると、ビスタは統合新会社の約６５％を保有する見通し。

シトリックスは近年クラウドコンピューティングに力を入れ、リモートワークのソリューションやネットワークソフトを企業に提供してきた。

だが、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）に伴う商機を生かせず、昨年は株価が２３％下落していた。