豪住宅価格、1月は前年比22.4％上昇　1989年以来の高い伸び

［シドニー　１日　ロイター］ - 不動産コンサルティング会社コアロジックが１日発表したデータによると、オーストラリアの住宅価格は１月に前年比２２．４％上昇し、１９８９年６月以来の高い伸びとなった。住宅ローン金利が上昇し、融資基準が厳格化される中でも需要が堅調に推移した。

新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）を背景に生活を地方に移す動きが広がり、地方の伸びが２６．１％と州都の２１％を上回った。

全国の住宅価格は前月比では１．１％上昇。昨年１２月は１．０％上昇していた。

シドニーは０．６％上昇。メルボルンの上昇率は０．２％にとどまった。ブリスベンは２．３％、アデレードは２．２％、キャンベラは１．７％、それぞれ上昇した。

コアロジックのティム・ローレス調査部長は「シドニーとメルボルンの減速傾向は、住宅価格の上昇と所得の伸び低迷で頭金のハードルが高くなっていることや広告在庫の増加、人口動態トレンドの弱まりによって少なくともある程度説明できる」と述べた。