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米国債2年-10年の利回り格差は一段と縮小

配信日時:2021/12/29 09:16 配信元:FISCO
 28日の米国株式市場では、NYダウ平均は底堅い動きを見せたが、S&P総合500種は反落。ナスダック総合指数は、おおむねマイナス圏で推移した。新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染急拡大が一段の株価上昇を抑制しているとの見方が多いものの、オミクロン株の病原性は高くないことから、消費者信頼感や企業景況感が大幅に悪化するとの懸念は高まっていない。
 なお、米2年債利回りの上昇によって10年債との利回り格差は縮小している。2年債と10年債の利回り格差は今年3月末に158bp近辺まで拡大したが、2022年における複数回の利上げ予想を反映して、12月28日時点で73bp近辺まで縮小している。インフレ鈍化の兆候は確認されていないが、2年-10年の利回り格差がさらに縮小した場合、一部の市場参加者は「ドルの上昇は難しくなる」と指摘している。
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