午後3時のドル横ばい114円前半、新規材料なく値幅わずか20銭
[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(114.08/11円)からほぼ変わらずの114.11/13円付近で推移している。各国の中銀イベントを終えて新規材料に乏しい中、きょうの値幅は20銭程度と1日を通して方向感に欠く展開が続いた。
米国の利上げ見通しに支えられたドル高基調は継続しつつも、欧米で新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染が広がていることでリスク回避的な円買いも流入しており、ドルと円は拮抗状態が続いている。
三菱UFJ銀行のチーフアナリスト、内田稔氏は、IMM通貨先物ポジションでは11月上旬がピークだった円の売り持ちが足元では解消されつつあり、「原油価格の下落や変異株に対する警戒感などが円売りポジションを巻き戻す動きにつながっているのではないか」とみている。
海外勢がクリスマス休暇で市場参加者が減っていることも、相場の膠着感を強めている。「あえて流動性が低い中で取引する参加者は少なく、よほど必要なオペレーション以外は入っていない印象」(国内信託銀行)という。
他の主要国通貨では、豪ドルやニュージーランド(NZ)ドルなど、資源国通貨が軟調に推移した。原油価格の下落が重しになっている。
豪ドル/円は81.32円付近、NZドル/円は76.94円付と、いずれも弱含んでいる。
オミクロン株の感染拡大を受けて原油需要が落ち込んだ場合、さらに資源国通貨売りを招く可能性がある、との指摘もあった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 114.11/13 1.1270/74 128.61/65
午前9時現在 113.98/00 1.1285/89 128.65/69
NY午後5時 114.08/11 1.1283/87 128.75/79