日経QUICKニュース

外為10時 円、113円台半ばで伸び悩み 中値「ドル不足」の声

配信日時:2021/12/13 10:19 配信元:QUICK
 13日午前の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=113円台半ばで伸び悩んでいる。10時時点は113円52~53銭と前週末17時時点と比べて6銭の円高・ドル安だった。10時前の中値決済に向けて「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。国内輸入企業による円売り・ドル買いが進んだとみられ、円相場に下押し圧力がかかった。

 日銀が13日発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、2021年度の事業計画の前提となるドル円の想定為替レートは大企業・製造業で1ドル=108円36銭と、実勢レートよりかなり円高・ドル安だった。「輸出企業の収益が上振れするとの期待から、リスク選好姿勢が強まり円売り・ドル買いが増えた」(同担当者)との見方があった。

 円は対ユーロで下落している。10時時点では1ユーロ=128円38~39銭と、同11銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで上げ幅を縮めている。10時時点では1ユーロ=1.1308~09ドルと同0.0015ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

ニュースカテゴリ