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午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.055%に低下
配信日時:2021/11/30 15:42
配信元:MINKABU
30日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン型」の感染拡大による世界経済の下押し懸念が依然として強かった。
前日の米市場はNYダウなど主要株価指数が反発したほか、米長期金利も上昇するなど投資家のリスク回避姿勢がいったん和らいだ。ただ、警戒感は根強く、東京市場では債券先物に買いが先行。米国時間29日夕(日本時間30日早朝)に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による上院での議会証言の冒頭証言文が公表され、「オミクロン型の出現が雇用や経済活動の下振れリスクとなり、インフレの不確実性を高める」と指摘されたことなどを背景に、時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことが国内債を支えた。午後に入ると、米医薬品メーカーであるモデルナの最高経営責任者(CEO)が「既存のワクチンのオミクロン型に対する効果は従来型に対するよりも弱い」との見方を示したことが一部で伝えられ、これをきっかけに投資家心理が再び悪化。反発していた日経平均株価が下げに転じる一方、債券先物は上げ幅を広げた。なお、きょう実施された2年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が3厘と前回(10月27日)の1銭から縮小し、応札倍率は4.05倍と前回の4.04倍とほぼ変わらなかった。
先物12月限の終値は前日比20銭高の151円94銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.015%低下の0.055%だった。
出所:MINKABU PRESS
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