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東証14時 下げ幅広げ、一時450円超安 水際対策強化で空運安い

配信日時:2021/11/29 14:08 配信元:QUICK
 29日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下げ幅を広げている。前週末に比べ360円程度安い2万8400円台前後で推移している。下げ幅を450円超まで拡大し、午前の安値を下回る場面があった。岸田文雄首相は29日午後、新たな新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に対応するため、30日午前0時から新規の外国人の入国を停止すると発表した。国内経済活動の正常化が遠のくとの懸念から、再び売り圧力が強まっている。

 政府の水際対策の強化でANAHD、JALなど空運株が安い。外国人の入国停止について、「『変異ウイルスへの対応が早い』という点では、長い目でみれば株式相場にプラスとなるかもしれないが、目先は経済活動の鈍化が意識されやすい」(大手証券の情報担当者)との声があった。

 14時現在の東証1部の売買代金は概算で2兆2565億円、売買高は10億3281万株だった。

 京成や東急など鉄道株も下げ幅を広げている。シチズン、マツダ、日野自の下げがきつい。一方、海運3社が引き続き高い。アドテスト、東エレクなど半導体関連も上昇を維持している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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