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coly Research Memo(1):2022年1月期上期はゲームとMDの伸び堅調。下期は通期売上高70億円見込む
配信日時:2021/11/17 16:01
配信元:FISCO
■要約
coly<4175>は「もっと、面白く」をビジョンに掲げた女性向けエンタメ市場をリードするIPクリエイター&ディベロッパーである。自社IPの活用を通じて複数タイトルや自社グッズ販売を展開し、2021年2月には東証マザーズ市場に上場した。同社の事業はコア部分の自社IPを中心に女性向けエンターテインメント市場で展開しており、具体的にはモバイルオンラインゲームの開発・運営とマーチャンダイジング(MD)に分かれる。
1. 2022年1月期第2四半期累計の業績概要
2022年1月期第2四半期累計の業績について、売上高は2,943百万円(前年同期比24.7%増)、売上総利益は1,484百万円(同38.2%増)、営業利益は713百万円(同13.8%増)、経常利益は682百万円(同8.8%増)、四半期純利益は425百万円(同3.6%増)と、増収増益となった。主な増収要因はゲームとMDの売上高の増加である。通期業績予想に対する進捗率として売上高は38.3%、営業利益は32.4%となり、想定どおりの着地となった。売上高は前年同期比20%を超える伸びを見せており、弊社はグロース株としての同社を高く評価する。営業利益の伸びは10%超であり、この数字のみ見るとやや物足りないと感じる投資家もいると思われるが、新規作品制作に向けた研究開発費という先行投資が削った形で、中・長期的に見れば同社の成長ポテンシャルがさらに高まっている状況である。研究開発費の影響を受けない売上総利益で見れば40%近い伸びとなったほか、売上総利益率も前年同期の45.5%から50.4%へと上昇し、売上高の高い伸びと合わせて同社の収益性の高さは大きな注目ポイントだと弊社は考える。
2. 2022年1月期の業績見通し
2022年1月期の業績予想について、売上高は7,689百万円(前期比21.4%増)、営業利益は2,203百万円(同6.4%増)、経常利益は2,174百万円(同5.0%増)、当期純利益は1,373百万円(同2.2%減)を予想している。同社は主要タイトルの周年イベントが下期に集中しているため、業績は下期偏重となっている。「スタンドマイヒーローズ」が第3四半期に周年を迎えるほか、2021年1月期からは成長著しい新興主力タイトル「魔法使いの約束」が第4四半期に周年を迎えることから、下期においてはとりわけ第4四半期で多額の収益を計上するトレンドとなっている。また、上期において各種施策を推進したことから「魔法使いの約束」の市場の開拓・浸透・醸成はさらに進んだものと弊社は見ており、同社業績への寄与について注目している。
3. 中長期の成長戦略
同社は今後、あらゆる産業が個人の達成欲求・愛情欲求を刺激する業態にシフトすると考えている。この潮流を「EX(Emotional TransformationまたはEntertainment Transformation)」と捉え、エンターテインメントの総合的な成功方法論を社内で確立することで、EXの到来に備えている。より近い視点からは、「高い内製化率」「ユーザー目線を持つ社員比率の高さ」「ゲーム・MD事業両輪での成長」の3点を強みとして、「総合的な女性向け市場」「海外市場」をターゲットに業績の拡大を図る考えだ。
■Key Points
・2022年1月期上期は大幅な増収。MDでも急速な成長を確認
・2022年1月期通期は新興主力タイトル「魔法使いの約束」を中心に、さらなる成長を予想
・中・長期的には海外展開を進めるなどエンタメにおける市場・媒体の拡大を計画
(執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希)
<EY>
coly<4175>は「もっと、面白く」をビジョンに掲げた女性向けエンタメ市場をリードするIPクリエイター&ディベロッパーである。自社IPの活用を通じて複数タイトルや自社グッズ販売を展開し、2021年2月には東証マザーズ市場に上場した。同社の事業はコア部分の自社IPを中心に女性向けエンターテインメント市場で展開しており、具体的にはモバイルオンラインゲームの開発・運営とマーチャンダイジング(MD)に分かれる。
1. 2022年1月期第2四半期累計の業績概要
2022年1月期第2四半期累計の業績について、売上高は2,943百万円(前年同期比24.7%増)、売上総利益は1,484百万円(同38.2%増)、営業利益は713百万円(同13.8%増)、経常利益は682百万円(同8.8%増)、四半期純利益は425百万円(同3.6%増)と、増収増益となった。主な増収要因はゲームとMDの売上高の増加である。通期業績予想に対する進捗率として売上高は38.3%、営業利益は32.4%となり、想定どおりの着地となった。売上高は前年同期比20%を超える伸びを見せており、弊社はグロース株としての同社を高く評価する。営業利益の伸びは10%超であり、この数字のみ見るとやや物足りないと感じる投資家もいると思われるが、新規作品制作に向けた研究開発費という先行投資が削った形で、中・長期的に見れば同社の成長ポテンシャルがさらに高まっている状況である。研究開発費の影響を受けない売上総利益で見れば40%近い伸びとなったほか、売上総利益率も前年同期の45.5%から50.4%へと上昇し、売上高の高い伸びと合わせて同社の収益性の高さは大きな注目ポイントだと弊社は考える。
2. 2022年1月期の業績見通し
2022年1月期の業績予想について、売上高は7,689百万円(前期比21.4%増)、営業利益は2,203百万円(同6.4%増)、経常利益は2,174百万円(同5.0%増)、当期純利益は1,373百万円(同2.2%減)を予想している。同社は主要タイトルの周年イベントが下期に集中しているため、業績は下期偏重となっている。「スタンドマイヒーローズ」が第3四半期に周年を迎えるほか、2021年1月期からは成長著しい新興主力タイトル「魔法使いの約束」が第4四半期に周年を迎えることから、下期においてはとりわけ第4四半期で多額の収益を計上するトレンドとなっている。また、上期において各種施策を推進したことから「魔法使いの約束」の市場の開拓・浸透・醸成はさらに進んだものと弊社は見ており、同社業績への寄与について注目している。
3. 中長期の成長戦略
同社は今後、あらゆる産業が個人の達成欲求・愛情欲求を刺激する業態にシフトすると考えている。この潮流を「EX(Emotional TransformationまたはEntertainment Transformation)」と捉え、エンターテインメントの総合的な成功方法論を社内で確立することで、EXの到来に備えている。より近い視点からは、「高い内製化率」「ユーザー目線を持つ社員比率の高さ」「ゲーム・MD事業両輪での成長」の3点を強みとして、「総合的な女性向け市場」「海外市場」をターゲットに業績の拡大を図る考えだ。
■Key Points
・2022年1月期上期は大幅な増収。MDでも急速な成長を確認
・2022年1月期通期は新興主力タイトル「魔法使いの約束」を中心に、さらなる成長を予想
・中・長期的には海外展開を進めるなどエンタメにおける市場・媒体の拡大を計画
(執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希)
<EY>
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