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外為17時 円、続落し114円台 早期の米利上げ観測で

配信日時:2021/11/11 17:22 配信元:QUICK
 11日の東京外国為替市場で円相場は続落した。17時時点は1ドル=114円03~04銭と、前日の同時点に比べ94銭の円安・ドル高だった。米労働省が10日発表した10月の米消費者物価指数(CPI)の前年同月比の伸び率が、6.2%と31年ぶりの高さとなった。インフレ圧力の高まりで米連邦準備理事会(FRB)が早期の利上げに動くとの見方が強まり、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが増えた。一時は114円15銭近辺と1週間ぶりの安値を付けた。

 午後は利益確定のドル売りも出たとみられ、円相場の下値は限られた。11日はベテランズデーの祝日で米債券・外為市場が休場になるため、投資家の様子見ムードも強まった。9~17時の円の高値は113円89銭近辺で、値幅は26銭程度だった。

 円は対ユーロで5日続伸した。17時時点は1ユーロ=130円67~69銭と、前日の17時時点に比べ16銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルで続落した。17時時点は1ユーロ=1.1459~60ドルと、同0.0109ドルのユーロ安・ドル高で1年4カ月ぶりの安値水準をつけた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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