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東証14時 下げ一服、海外景気リスクに警戒根強い

配信日時:2021/10/01 14:11 配信元:QUICK
 1日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下落が一服し、前日比700円ほど安い2万8700円台半ばで推移している。先物主導の売りが一巡し、指数の下げ幅が縮まった。もっとも、積極的に買いを入れるムードに乏しく、東証1部の値下がり銘柄の割合は引き続き9割近くと高い水準にある。

 国内では政策への期待を追い風とした買いは一巡し、足元では海外の景気下振れへの警戒が強くなっている。中国では不動産会社の資金繰り問題や電力不足による供給制約が経済の下押し材料として浮上している。米国でも債務上限問題の解決が見通せず、「米国のインフレや企業業績などの懸念材料に関心が向かい、買い材料を見つけにくい地合いになっている」(水戸証券の酒井一・投資顧問部運用課チーフファンドマネージャー)との見方があった。

 14時現在の東証1部の売買代金は概算で2兆4970億円、売買高は9億6776万株だった。

 村田製やSUMCOの下げが目立つ。Jフロントや三越伊勢丹が下落し、板硝子も売られている。一方、日本紙やサイバーが高い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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